ランドセルの素材について

牛革は吸湿性・通気性がとても良く、摩擦に対しても丈夫です。また身体への馴染みが良く使うほど柔らかに馴染んでいきます。一年間と通して快適な使い心地の素材です。

綿密な繊維構造を持つ馬のお尻の革で滑らかな手触りと美しい艶が特徴です。一頭から採れる量が少なく希少なため高価な革ですが、牛革の3〜4倍の強度がありとても丈夫です。

軽量タイプの不織布を基材に使用し、表面に塗膜を貼り付けるラミネート加工を施した人工皮革は、雨に強く柔らかく軽量なので、始めから快適な使い心地です。

ランドセルの中で特に力のかかる「肩ベルト」は強度と馴染みやすさの両方を必要とする部位です。コードバンは繊維構造上固すぎてこの部位には不向き、牛革は日常的に力がかかり続ける事で糸の針穴から塗膜が裂けてくる事があるため、そういった現象が起こる事が少なく肩にすぐ馴染む【人工皮革】を使用しています。

「中マチ」は、中に入れるモノに合わせて伸縮するように折れ曲がった状態に仕上げています。「ふち」は細長い革を折り込んで仕上げています。この屈曲した部位に負荷が掛かるため、繊維構造が細かく固いコードバンや逆に繊維が緩みやすい牛革よりも、馴染みやすさと強度のバランスが良い【人工皮革】が適しています。

【ソフト牛革】は、天然素材の革特有の毛穴があるため通気性に非常に優れ、肌触りがふっくらやわらかな素材です。ももちゃんランドセルでは、身体に直接当たる「せなか」と「肩ベルトの裏側」に使用しています。